スマホを制する者がゲーム界を制するのか

スマートフォンゲーム市場に任天堂が参入することが発表されたそうだ。任天堂といえば80年代
半ばからマリオやゼルダなど人気キャラクターで日本のみならず世界中にブームを巻き起こし、
コンピューターゲームを文化として定着させた企業としてあまりにも有名だ。当初8ビットのファミリー
コンピューターいわゆるファミコンからスタートしたハードも、16ビットのスーパーファミコン、64ビットの
Nintendo64、ゲームキューブ、Wii、Wii-Uと時代とともに進化し、マリオを始めたくさんの人気キャラクター
も新たに生まれ活躍してきた。そしてその間表れた強力なライバル、ソニーのプレイステーションと主役の
座を争いながらゲーム業界をハード・ソフトの両面から牽引してきた。任天堂の戦略は据え置き型に
留まらず携帯型ゲーム機の開発にも重点が置かれ初代ゲームボーイからNintendo3DSまで成功を
収めているのはゲームに何が求められているのか何が必要なのかを常に考えていたからだろう。
しかし、その任天堂に思わぬ挑戦者が現れた。いや挑戦者というと誤解を生むだろう。相手はゲーム機
ではないのだから。それが今や人々の生活に無くてはならないスマートフォン、スマホである。スマホは
基本的には電話機であるといえるが、通話機能は今やおまけといっていいくらいその用途は多用だ。
手のひらに乗る小さな高性能コンピューターといったほうがいいかもしれない。その高性能がゲーム機に
とって小さくない脅威となった。ガラケーの時代にも専用のゲームは存在したがスマホのゲームは質において
それをはるかに凌駕する。何より画面が大きいというのはゲームにとって大きなメリットだ。動作もスムーズで
キレイだからゲームに特に感心がない人でも興味を引かれるほどだ。スマホの急速な普及に伴ってスマホで
ゲームを楽しむ人が増えた結果、据え置き型ゲームはかつての勢いを失い、任天堂も新型機の不成功とあわせ
業績が下降、今までの経営方針の見直しを迫られた一つの現われとして、自社以外のハードに参入することを
決めたのだろう。いつまでも勝ち続ける勝者はいないが今回の決定は任天堂をどのように変えていくのだろうか。